支えてくださった皆さまと共に育んだ10年を振り返ります。
「また着たい」と思う服には、物語がある|オレオが語る“染め重ね”と心の記憶
「お気に入りだから」だけじゃない——人が服を大切にする理由には、感情の記憶が宿っています。UZUiROブランドマネージャー・オレオが、染め重ねサービスを通して出会った物語と、自身の原点を綴ります。
こんにちは。UZUiROブランドマネージャーのオレオです。

コーデ
:バルーンタックガーゼTシャツ/イエロー/知多木綿ダブルガーゼ
:ストライプ8分丈バルーンパンツ/生成り/ハーフリネン/泉州織物
今日は、私たちの「染め重ねサービス」についてお話したいと思います。
…と言っても、単なるサービス紹介というより、
その向こう側にある「お客様の物語」や「服に宿る気持ち」についてのお話です。
「お気に入りだから」だけでは説明できない、大切にしたい理由
色が好き。形が好き。着心地がいい。
それらはもちろん、服を好きになる大切なきっかけ。
でも——。
「どうしても手放せない服」って、それだけでは説明がつかないことがあります。
・緊張して出かけた先で、思いがけず褒められたあの日
・いつもは選ばない色に挑戦して、“これ、いいかも”と感じたあの朝
・誰にも言われなかったけれど、自分の中でちょっと誇らしかった時間
そんな**“心が動いた瞬間”を一緒に過ごした服**は、
着ては洗ってを繰り返し、色が淡くなっても、なかなか手放せないのです。
袖を通すたび、あの日の気持ちがふっとよみがえる。
きっと服は、記憶のスイッチみたいな存在なのだと思います。

セットでお得の : ハイネックニットトップス/選べる2カラー
「染め重ねサービス」は、気持ちとつながり直すためのリスタート
UZUiROでは、植物染料で染めたアイテムを**何度でも無料で染め直せる**「染め重ねサービス」を行っています。
植物染めは、化学染料と比べると色持ちはやさしく、
時間とともに少しずつ淡くなっていきます。
それはそれで風合いとして美しいのですが、
「もう一度この服と歩きたい」と思ってくださるお客様のために、
濃いめのネイビーやブラックで染め重ねをしています。

このサービスを始めた頃、
「もったいないから長く着たい」「コスパがいいから」と思って利用されるのかなと、私は思っていました。
でも実際に届いた服に添えられたメッセージや、
受付スタッフが聞かせてもらったお客様のエピソードは、
**どれも「心の記憶」とつながっていた**のです。
「あの時の気持ちを忘れたくなくて」——お客様の声から見えたこと
「UZUiROの服を着たら、“いつもと違うね”って褒められて嬉しかった」
「病気をしたあと、ガーゼの服が優しくて、自分をいたわる気持ちになれた」
「勇気を出して選んだ色が、今では一番のお気に入りになった」
そんなお声を、何度もいただいてきました。
みなさん口を揃えて「また着たい」と言ってくださるけれど、
その「また」には、**あの日の気持ちとつながり直したい**という想いが込められているように感じます。
まるで中学生の頃に聴いていたラブソングを、
大人になってふと耳にしたときに胸がきゅっとなるように。
服は、感情や思い出を閉じ込める、小さなタイムカプセルなのかもしれません。
“いつもたくさんのレビューを書いていただきありがとうございます!!”
私自身が「布」に気持ちを見つけた日
思えば私自身も、布がただの「モノ」じゃなくなった瞬間が開業する前にありました。
中学3年生のときに父を亡くし、
残されたトレーナーを切って縫い直し、クッションカバーに仕立てたのです。
着ることはもうできなくても、
形を変えて、**気持ちと一緒にそばに置いておきたかった**。
あのときの経験が、今の私のものづくりの根っこにあります。
だからこそ、お客様が「また着たい」と願う服に込められた想いが、痛いほどわかるのです。

特別な衣装を製作させていただいた時に染めている一枚
「思いを重ねる」お手伝いがしたい
私たちがしている「染め重ね」は、
単に色を変えることではありません。
それはきっと、**思いを重ねること**。
少し色が褪せてしまったその服に、
もう一度新しい色を重ねて、
「また今日から一緒に歩いていこうね」と声をかけるような時間。
そんなふうに、誰かの暮らしにそっと寄り添えたら——
それが、私たちがこのサービスを続けている一番の理由です。
10年という節目に、服作りをスタートしてから、たくさんのお客様のエピソードをお聞きしてきました。
次の10年もUZUiROの服が、素敵な思い出と繋がっている服をご提供していけるように、毎日の製作に向き合っていこうと思います。




