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草木染め・オリジナルテキスタイルで作るカジュアルウェア

スタッフ日記もったいないを何とかしたい!残反の引き取りへ走り回る話。2023.06.23

こんにちわ。

代表のATCHです。

レディースウェア中心に展開するUZUiROの大変な肉体労働!?の一つ。
それが、「生地の運搬や搬入」です。

実は、男性メンバーは私一人!

真夏に、20kg以上の反物を何十往復も車に出し入するという
工場回りは私の重要な業務の一つになっています。

そうして、愛知県内の工場回りをするおかげで、

「地域性あるUZUiROブランド」

が出来上がったと自負しておりますので、
今後もせっせと近隣工場を走り回る日々は続きます!

——–
話は変わりまして、

「コロナ禍も落ち着き、さあこれからだ!」

という世の中の流れの中、実はコロナ収束前に、

燃料代の高騰や需要変動などにより、
廃業されてしまった近隣の繊維関連工場がいくつかありました、、、

特に、ご高齢で後継者のいない個人経営の工場廃業が多いという印象で、
コロナ以前から、「いつまでやろうかな、、、」などと冗談混じりで話してはいましたが、
ウクライナ情勢も重なり、特に原材料費の仕入れと燃料代の高騰の影響は大きく、廃業を決められた工場もありました。

弊社がスタートして8年程度ですが、その間にいくつもの工場が廃業されていますが、
ここ最近は特に多い印象です。

そんななんとも寂しい現実と同時に、
工場が廃業するときにしなければならないのが、倉庫の片付け!

使われることのない残反や残糸の廃棄が大量に発生してしまいます。

今回も市内の工場へ引き取りにうかがいました。

一部は、反毛と呼ばれる、生地をワタに戻してから、糸にして再利用されたり、
B反業者と呼ばれる生地リユース会社に引き取られます。

しかし、

:汚れていて使えない
:様々な素材が混ざってしまっている(コットンとポリエステルが混在)

などの理由で引き取りされないものが発生し、
かなりの量の生地が産業廃棄物として捨てられてしまいます。

上記に加えて、行き場を失う理由として多いことが、さらに2つ!

1つ目は、
「キバタと呼ばれる加工途中の生地で、
整理加工をすれば使えるけど、
お金をかけないと使えるようにならない!」

 

というもの。

「逆にお金をかけ、洗いなどの整理加工すれば、まだ使えるのに〜。」
と簡単に思えますが、やはりお金をかけないと使える状態にならないというリスクは、
なかなかハードルが高いのです。
余った生地なので、再度人件費をかけて、検品をして、
お金をかけて、加工してみたら、何か問題が発生!!なんてこともあり得ます。
そんな理由で、需要がなくなり、捨てられてしまうんです。

UZUiROではその課題を解決すべく、リスクを取ってでも、

「もったいないを価値に変える」というMOTTAiiNA企画

を立ち上げ、製品に変えてお客様にお届けしています。

2つ目に多い理由は,
余っている量が少なすぎて、使うと手間で逆にコストがかかる!

ちょっとだけ余っている素材では、工場生産では手間がかかり、赤字になってしまいます。
つまり、小回りが利かないのです、、、
逆に作家さんのような製作では、使いきれない程度の量。

UZUiROでは、小ロットから中ロットの生産に対応でき、
そして何より、素材ありきで、デザインを柔軟に考えることができる!!

UZUiROの強みを生かせば、生地は捨てられずに価値に変えることができます。

画像にある引き取ってきた今回の生地は、少し厚手でストレッチ感もあり、
どんな形になるか、自分たちもワクワクしています。ぜひ、リリースまでお待ちくださいませ。

そんな、日々 繊維工場を走りまわる一コマの紹介でした。

弊社でできることは、本当に微力なのですが、
持続可能な取り組みを小さく長く続けることに意味があると信じて取り組んでいます。

———
このように国内繊維業界の減少傾向の中、
地場での製作が少しずつ厳しい環境になってきていますが、
少しでも様々な技術が地域に残っていくように、
UZUiROでは、地場の素材をメインに使って製作をこれからも続けていきます。