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イベント情報100年間、見えなかった布を表舞台へ。UZUiROがあえて、三河帯芯でクラウドファンディングに挑む理由2026.08.12

100年、見えなかった素材を表舞台へ。UZUiROが「三河帯芯」でクラウドファンディングに挑戦します

こんにちわ。UZUiRO 代表のあっちです!

今回は、いつもの新作紹介とは少し違います。

UZUiROは、このたび「三河帯芯(みかわおびしん)」を日常へ届けるクラウドファンディングに挑戦します。

今回の挑戦

三河帯芯を日常へ。
100年間“見えなかった素材”を、今、着る服に。

クラウドファンディング公開期間

2026年8月21日(金)
〜10月12日(月・祝)

CAMPFIREにて実施予定

現在、クラウドファンディングページを事前公開しています。
ぜひ「お気に入り登録」をして、応援していただけたら嬉しいです。

クラウドファンディングを見る

三河帯芯は、着物の帯の中に入り、
帯の形を内側から支えてきた生地のことです。

残っている文献では、明治時代にはその生産がはじまっており、
約100年もの間、この地域、西尾市で作り続けられてきた素材。

でも、帯の中に隠れてしまうから、
ほとんどの人はその存在を知りません。

実は私も、この愛知県西尾市で生まれ暮らしていながら、服づくりを始めるまで、
この素材のことを詳しく知りませんでした。
(小学生のころに遊びにいっていた友だちの何軒かが、今思えば帯芯工場だったのに、
なんか布っぽいものをつくってるな〜程度の認識しか当時はありませんでした。)

でも、これだけすごいものが、
こんなに近くで作られているのに、

知られないまま、使われる場所まで少なくなっていく。

それが、どうしても「もったいない」と思ったんです。

-帯芯生産工場(株式会社 榊原帯芯)

なぜ、いつものオンラインショップではなく「クラファン」なのか

正直に言えば、
UZUiROにとって一番やりやすいのは、いつものオンラインショップで販売することです。

商品ページを作って、
Instagramやメールでお知らせして、
いつも通りUZUiROのお客様へお届けする。

私たちが、これまで積み重ねてきた販売の形があります。

それでも今回、
あえて慣れていないクラウドファンディングを選びました。

理由は一つです。 

服を売るだけではなく、
「三河帯芯」という存在そのものを、もっとたくさんの人に知ってほしい。

今回知ってほしいのは、
UZUiROの新しいシャツだけではありません。

その奥にある、
西尾市の織物産業や、
今も昔ながらの機械を動かしながら生地を作り続ける人たちのこと。

そして、

「こんな素材があるなら着てみたい」
「この技術、残ってほしい」
「新しい使い方をもっと見てみたい」

そんな声まで集めたい。

だから今回は、
販売ではなく「挑戦」という形を選びました。

西尾に住んでいても、知らなかった。

三河帯芯は、華やかな着物の帯の中に入れて、
形を整えるために使われる芯材のため裏方の素材です。

愛知県西尾市周辺でしか生産されておらず、
そのシェアは国内で99%以上と言われています。

丈夫で、
しっかりとハリがあり、
それでいて手にすると意外なほど軽い。

帯として締めるため、
強さだけではなく、
蒸れにくさや乾きやすさも求められてきた素材です。

しかも、生地は昔ながらのシャトル織機で、
ゆっくりと、高密度に織られていきます。

早く大量に作るための生地ではありません。

時間をかけて、
糸をぎゅっと打ち込み、
帯を支えられる生地を作る。

そこには、長い時間をかけて積み重ねられてきた技術があります。

それなのに、
完成した帯の中へ入ってしまえば見えなくなります。

呉服屋さんでも、
帯を販売するときに表側の織物について説明することはあっても、
中に入っている帯芯について説明することはほとんどないと伺いました。

100年、帯を支えてきた。
でも、100年ほとんど見られてこなかった。

そこが、今回の挑戦の始まりです。

「伝統だから残したい」だけでは、続かないと思う。

三河帯芯づくりを支えてきた機械も、
長い年月を重ねています。

修理できる人も少なくなり、
帯芯を作る事業者自体も減ってきています。

そして、着物を着る人が減れば、
当然、帯芯の需要も減っていきます。

だからといって、

「100年以上続く伝統です」
「貴重な技術だから守りましょう」

それだけを理由に、
買っていただきたいとは思っていません。

私たちがやりたいのは、
「残すために買ってもらうこと」ではなく、「本当に欲しいものへ変えること」です。

使いたい。
着たい。
かっこいい。

その結果として、
この地域資源の重要性が認識され、次の未来につながる。

そういう形でなければ、
本当の意味で100年先へは続いていかないと思っています。

でも、帯芯を服にするのは簡単じゃなかった

実はUZUiROでも、
三河帯芯の存在は以前から知っていました。

それでも、これまで洋服としてたくさん使ってこなかったのには理由があります。

帯のために作られた生地なので、
一般的な洋服生地と比べると幅が狭い。
(小幅と呼ばれます。)

洋服を作ろうとすると、
どうしても生地をたくさんつなぐ必要があります。

さらに、帯芯には厚さやハリ感の違う、
たくさんの種類があります。

「地元の素材だから使おう」

そんな単純な話ではありませんでした。

どの帯芯なら、
シャツとして心地よく着られるのか。

何度も素材を見ながら、
今回の洋服に合う一枚を選びました。

完成した生地感は、
少ししっかりしたオックスフォードシャツのよう。

薄すぎず、
でも重すぎない。

帯を支えてきたハリ感が、
服になるときれいなシルエットを作ってくれます。

ずっと切り落とされてきた「金の線」を、あえて主役にしました

今回の服には、
もう一つ、どうしても残したかったものがあります。

三河帯芯の生地端に走っている、
一本の金色の糸です。

本来この金色の部分は、
帯芯として使う際には裁断の目印になり、
切り落とされてしまいます。

初めて見た時、
私たちは思いました。

「これ、切っちゃうの?
絶対に残したい。」

そこで今回、
普通なら隠れてしまうその金のラインを、
あえてデザインとして表に出しました。

袖のカフス。
ポケット。

服の中に、
さりげなく一本の金色が走ります。

縫製する側からすれば、
決して簡単な仕様ではありません。

それでも、
三河帯芯という素材で服を作るなら、
この生地だからこその表情を残したかった。

デニムの赤耳が使われているように、
帯芯が金耳だと認知してもらえるとうれしいです。

帯の中で100年隠れていたものを、
今度は堂々と表へ出す。

今回のプロジェクトを象徴するようなデザインになったと思っています。

今回お届けするリターン

今回のクラウドファンディングでは、
三河帯芯を実際に見て、触れて、日常の中で使っていただけるリターンをご用意しました。

-三河帯芯ベーシックシャツ-

男女兼用の帯芯らしいハリ感を生かした、
すっきりと着られるベーシックなシャツです。

-三河帯芯バンドカラーショート丈シャツ-

ボリュームのあるパンツやスカートにも合わせやすい、
すっきりとしたショート丈のシャツです。


-三河帯芯ツートンエコバッグ-

三河帯芯の丈夫さと軽さを、
毎日の暮らしの中で気軽に感じていただけるバッグです。

-三河帯芯の工場見学 / 1DAY服づくり教室-

体験をお楽しみいただける特別なお時間をご提供するリターンもご用意しました。

着る。使う。作る。生まれる場所を見る。

いろいろな形で三河帯芯に触れ、
この素材の新しい可能性を一緒に感じていただけたら嬉しいです。

※衣類・バッグは、2026年11月中旬から12月にかけて順次発送予定です。
※各リターンの価格・数量・開催日などの詳細は、公開後のクラウドファンディングページをご確認ください。

作り手にも「その先」を見てもらいたい

生地を作る工場では、
自分たちが作った生地が、
最終的にどんな商品になっているのか分からないこともあると聞きます。

でも今回は、
帯芯がシャツになり、
バッグになり、
実際にお客様の手に渡っていく。

そして、

「初めて三河帯芯を知りました」
「この生地なら着てみたい」
「これからも残ってほしい」

そんなお客様の声まで、
作り手のみなさんへ届けられるかもしれません。

私たちにとって、
クラウドファンディングの結果は、
金額だけではありません。

どんな人が知ってくれたのか。
どんな反応があったのか。
そして、この素材にどんな未来を感じてもらえたのか。

そこまで含めて、
今回の挑戦の結果だと思っています。

-三州織物工業組合認定 UZUiRO オリジナルデザインタグ-

この一着が、次の100年につながるかもしれない

100年以上前、
三河帯芯を作り始めた人たちは、
その生地がいつか洋服になるなんて想像していなかったと思います。

でも、ものづくりは、
使い方が変わることで次の時代へつながることがあります。

帯の中から、
日常の服へ。

「支える生地」から、
「見せたくなる生地」へ。

今回のクラウドファンディングで、
どこまでできるのかは、まだ分かりません。

UZUiROにとっても、
慣れた販売方法を離れて挑戦する企画です。

だからこそ、
このプロジェクトを見てくださる方に、
お願いしたいことがあります。

「これ、残ってほしいな」

そう思っていただけたら、
この挑戦を一緒に応援していただけたら嬉しいです。

商品を選んでいただくことも、
プロジェクトを誰かに話していただくことも、
SNSでシェアしていただくことも。

一つひとつが、
「この素材には、まだ未来がある」
という声になります。

100年続いてきた三河帯芯を、
次の100年へ。

その最初の一歩を、
UZUiROだけで踏み出すのではなく、
いつも応援してくださる皆さんと一緒に作れたらと思っています。

UZUiRO CROWDFUNDING PROJECT

三河帯芯を日常へ。
100年間”見えなかった素材”を、今、着る服に。

100年以上、帯の中で日本の文化を支えてきた三河帯芯。
その魅力をもっと多くの方へ届けるため、
クラウドファンディングに挑戦しています。

 クラウドファンディングを見る

応援・シェアだけでも、とても励みになります。
まずはぜひお気に入りを♪

最後に

UZUiROは、
地域の素材を「昔からあるから大切にする」だけのブランドにしたくありません。

昔からあるものを、
今の暮らしの中で本当に使いたくなるものへ変える。

そして、
その先に仕事や技術が残っていく。

それが、私たちのやりたいことです。

今回の三河帯芯も、
まだ最初の一歩です。

この挑戦をきっかけに、
新しい服や、新しい使い方が生まれて、
三河帯芯を知る人がもっと増えていく。

そしていつか、

「三河帯芯って、西尾のあの生地でしょ?」

と普通に言ってもらえるくらいになったら。

こんなに嬉しいことはありません。

私たちも本気で挑戦します。

ぜひ、一緒にこの先を見届けてください。

ラジオでは、なぜ通常販売ではなくクラウドファンディングを選んだのか、ATCHとOREOが今回の挑戦への想いをお話ししています。

ラジオで想いを聴く