スタッフ日記自家製すくも の 藍建て開始しました。2020.05.20
今年も気温が上がり、すくも を発酵にて建てるのに良い季節になってきました。
2年前から、自家製のすくもを少量作っていましたので、今回はそれで藍を建てようと思います。
(通常の販売品は、徳島県産または、北海道産のすくも を使用しております。すくも による藍染は少量生産にむいた染色方法です。当店では、インド藍にて染色した商品と、すくも にて染色した商品があり、価格帯など分けて販売しておりますので商品ページをよくお読みくださいませ。)
さて、昨年はスタッフのしょうこちゃんと汗をかきながら収穫した葉っぱ。
一つ一つ手作業で葉っぱと茎を分けていきました。
(これがもっとも骨の折れる作業なんです、、、)
そして葉っぱを乾燥させるとこんな色に♪
水をかけて発酵させ温度をあげ、何日も保温しながら、簡易的なすくも に加工していきました。
新聞や電気毛布にくるんだり、量が少ないので温度が下がらないように工夫します。
約3週間するとこんな感じに、泥団子のようになってきました♪
いったん乾燥させておきました。
そして、ここからが藍建ての準備です。
冬に暖をとっていた薪ストーブの灰を集めます。
そして、ふるいにかけます♪
サラサラにするのが大切です。
これをしないと灰汁が濁ってしまいます。
そして、サラサラの灰と水を混ぜ合わせます。
これを灰汁と言いますが、この灰汁のアルカリ性濃度を調整しながらの藍建てが難しい、、、
作ったすくも 約20kgに灰汁を入れます。
そしてこんな風にバケツに入って、
ひたすら足で踏んでこねます。
ひたすらバケツに入って足で踏んでこねます。
ここから、何日もかけて発酵を待ちます。
仕組みとしては、発酵菌がアルカリ性の液で活動をはじめると、
徐々に液中が無酸素(還元という)となり、
インディゴブルーに染まるようになるというもの。
はるか昔に気づいてブルーに染められていたとは、
すごいな〜といつも思います。
さて、ここから灰汁を追加しながら、染められる状態を維持するのが大変です。
様々な要因によって状況が変化しますので、
なかなかデータ通りというふうにはいきません。
温度の状況、発酵の進み具合、灰汁を追加したりph値の調整など、
何回やっても、常に安定して行うのが難しいのがこの染め方です。
冬は熱帯魚用のヒーターを代用して温度管理していましたが、
これからは常温で管理して染められるのが嬉しい季節。
すくも による商品は大量に製作できませんが、
夏は色々と新作も出していけたらと思います♪