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草木染め・オリジナルテキスタイルで作るカジュアルウェア

スタッフ日記”草木染めはクラシックカーみたい” な話2021.10.10

【そもそも草木染めは、扱いにクセのある商品】

こんにちは!OREOです。
当店は植物染料を使って染めたレディースカジュアルウェアが主軸ですなのですが、先日、接客中にお客様がこんな良い表現で例えてくれました。

私:「化学染料に比べ色持ちは強くないです。でも色味や味わいは独特です。」

お客様:「なんかクラシックカーみたいな感じだね!クラシックカー好きはその車を手入れしながら楽しむし、最新車の機能性を求めてるんじゃないもんね。」

それを聞いて、ハッ!!っとしました。
《草木染め=クラシックカー》という表現が、あまりにもドンピシャな言い回しで、草木染めの良さを伝えるのに適した言葉でした。

当店では、草木染めの性質を理解しながら大切にご愛用くださるお客様が本当に多くいらっしゃいます。

長くご愛用いただき、染めた色が淡くなってきた際にご利用いただける、無料の染め重ねサービス。
先日もあるお客様から、郵送で染め重ねのご依頼をいただきました。
戻ってきたパンツ2点。袋から出してパッと見ただけで、すぐに分かりました。

「ああ、本当に大切に履いてもらったんだね。良かったね。おかえりなさい。」

と、思わずパンツに話しかけてしまいました。

お洗濯いただくうちに、ストーンウォッシュのように、擦れる部分の色が落ち、単色ではなくかすれたような部分が出て、色に奥行きが出ています。

個人的には、この生むヴィンテージ感が本当に好きです^^*
ヴィンテージ感をお楽しみいただいた後は、もう一度新品を買った時のような気持ちで履いていただけたらと大切に染め重ねさせていただいています。

草木染め自体は、堅牢性(色持ち)が弱いという弱点があります。
しかし、その色味のなんとも言えないニュアンスカラーに魅了されて衣服の製作に植物染料を採用したのが始まりでした。

歴史的には、草木染めしか方法がなかったのは100年以上前で、
その色持ちや発色の悪さを克服し安価に染めることができるように開発されていったのが化学染料。
現在衣服の99.9%以上が化学染料染めです。

草木染めは、植物の色味を利用し衣服に定着させる仕組み自体は昔と変わりませんので、
「最新とは程遠い、弱点のある染め方」というのが正直な説明となります。

ですが、あえて当店がそれをやっているのは、まさにクラシックカーを手入れしながら楽しむという感覚に近く、経年変化で色味が変わってくるのもまた自然の色合いの楽しみです。



何よりも多少クセがある服を手入れして使うことが、時代が回り回って、現代では価値がある事になってたと感じています。
染め重ねをしたり、少々のことでしたら修理もして、その服に愛着を持ってもらえたらと運営しています。

そして先ほどのパンツはこんな色にまた生まれ変わりました♪
ぜひ、そんな価値観もお客様と共有できたらと思います。