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草木染め・オリジナルテキスタイルで作るカジュアルウェア

スタッフ日記染める前が肝心!! 意外な3つの「がんばりポイント」とは?!2018.01.13

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近頃は、とにかくせっせと染めて染めて、
ありがたいことに大忙しです。
業者様から、まとまったご依頼いただきました。


ただ、とにかく寒い!!しもやけできそうです。
外での長時間の水仕事は、なかなかこたえます^^;

渦では、いろいろな生地で染色していますが、
今日は、染色するまでに地味〜な

「がんばりポイント」

があるというお話です。


渦の1日の始まりの光景。
毎日恒例です。

そうです、お風呂を使って
お湯に布が浸かっています。

何をしているかと言いますと、
がんばりポイント1:のり落とし

どんな生地でも機織り機を浸かって
織られた生地は、”のり”がついています。
この”のり”をしっかりと落とさないと、生地に色が入りません。
ムラになってしまう原因なんです、、、

機械で生地を織ると、強い力を使うので、
糸にのりをつけておかないと、プツンッと切れてしまうのだそうです。
【蒲郡 水山織布さん 三河木綿を織っている工場】です。

↓ちなみに、夜中から1日ぬるま湯に浸かっていた生地です。
(冷たい水ではなかなか落ちません。)

白い部分と、やや色が濃くなっているところがあります。
映りの問題ではなく、白い部分はまだのりが残っているんです。
この生地は、あと2日はお湯に浸かっていてもらいます。
実は、こんな風にのり落としに3日かかる生地もあります。

この生地の作例↓

スリングに使われる生地は、
600kgまで耐えられるように作られた
丈夫な薄手の生地です。

ものすごーく目が詰まっているため、
のりもしっっっかりとついているんです。
そのため、「のり落とし→染色→乾燥→縫製」の時間がかかるので、
渦では製作に1〜2週間お時間をいただくことが多いです。

がんばりポイント2:生地の伸縮性の違い

生地はのり落としをすると縮みます。
これが意外と厄介です。

裁断して、のり落としをすると長さも幅も多少変わります。
つまり、一番最初に裁断する時点で
必要な分の布を、縮む分も考えて裁断しなければならないというわけです。

間違えてしまうと、
「足りない!あ〜。また最初からやり直し。」です。笑

がんばりポイント3:生地の引き上げ


生地は、水分を含むと重くなりますね。
ちょっとしたことなんですが、実は
なかなか手強いところです。
乾いている生地の重さが500gに対し、
水分を含んだ生地はなんと
5kgほど!約10倍の重さになります。

1つだけならまだしも、何枚もやるので、
これも馬鹿にはできない作業です^^;

この工程が終わったあと、脱水をして
やっと染色に移ることができます。

生地の染色は、染めるだけではなく
それ以前に下準備をしっかりと行うことが大切なのです。

渦のアイテムを手にとった時には、
「そんな手間もかかっているんだな〜」と
頭の片隅に入れておいてもらえたら嬉しいです。

買いたて吸収の悪いタオルは、
使う前にお風呂上りの湯船に沈めておくと、
すぐにノリが落ちて気持ちよく使えますよ♪