スタッフ日記繊維の99.9%近くが合成染料??2016.04.17
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現状では流通する繊維の99.9%以上が
合成染料で着色されているといわれています。
生活をしている衣類のほとんどが、
合成染料で着色されているんですね。
しかし、そんな中で”渦-uzu-“は、
”天然染料”を使ったデザインをほどこしています。
では、天然染料と違う”合成染料”とは??
実はその歴史は浅く、
1856年W.H.Perkin(英)という人が
合成染料を初めて発表したとのことです。
19世紀以降、それまで天然染料しかなかったのに、
150年余りで合成染料が広まり、
シェアが一気に変わったらしいのです。
様々な記事や文献にて、天然染料と合成染料の違いを
説明されていますが、
実際に染めをしていてわかることを並べます↓。
【天然染料】
*品質が一定でない。
天然染料の色素は一定ではなく、完全に100 %同じ色を出すのはほぼ不可能。
*濃い色に染めるのは基本的に手間がかかる。
何度も染めを繰り返し色を濃くします。
*染色の際に、時期的な変化がある 。
染料自体の採取時期による色の違いや、季節による染色の変化が起こる。
こんなところでしょうか。
なんとも、工業生産用としては使い勝手が悪いですね笑
【合成染料】
染料自体の質が一定なので同じ色を染めるのに数値化でき、
安定的に保存可能な濃い着色ができるのだそうです。
こんな手間がかかる天然染料で、
“渦-uzu-“が手染めを行うのは、
合成染料では表現できない独特の風合い!!
この魅力で、デザインがしたいんです。
昔は、情報交換も少ない時代だったんだろうなと想像しながら、
“かつてからの地域の特性、職人の経験と勘によって
得られたのが染め技術であり、
普遍化するのに困難な技術も多かったはず。”
まさに染めながら感じることです。
天然染料の風合いには、合成染料を使った
効率的な染色では演出できない魅力があり、
だからこそ天然染料で手染めするデザインを
若い世代の感性と掛け合わせたいのです。
そこが、新たに見いだせるの価値かもしれません。