スタッフ日記UZUオリジナルテキスタイル プロジェクト始動します!!2020.08.11
ATCH・OREOです。
実は今当店では新しい試みをチャレンジしております。
それは、
オリジナルテキスタイル生地の企画です!!
これまで、多くが手描きや防染、抜染といった手作業の手法で柄を表現してきましたが、、、
様々な技術のよさを生かしていこうという方針のもと、
次に行なったのがエンブロイダリー機の刺繍加工でした。
そして今回新たにチャレンジするのは、
ジャガード 織機によるオリジナル柄の生地!!!
「様々な技術や手法をどんどん取り入れ、
自分たちの考えたデザインで、生地から企画していこう」というのが
「UZUオリジナルテキスタイルプロジェクト」
そんなテーマのもと動いています。
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ということで、まずは形から入って、、、
いやいや、環境を整えるところから。iPadを購入♪
これまで、PCにUSBのタッチペンという環境でしたが、アップルペンの使いやすさに感激です。
なぜか、いいアイディアって、
外出先で歩いていたりどうでもいい話をしている時にビビッと思い浮かぶことが一番多いんです。
そのビビッときたインスピレーションを、その時にその場で描き留めておくことが非常に大切!!
何故ならば、すぐにころっと忘れるからです。笑
なので、iPadをいつも持ち歩いて、思いついたらラクガキ気分でどんどんデザインしています♪
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しかし、iPadで画像でいいデザインができても、
いい生地にするには、そのあとにたくさんの壁がありました。
企画するにあたり、生地になるまでにはたくさんの知識が必要なんです。
わからなかったら、「プロにまず聞いてみる!!」という、開業以来のいつも通りのスタイルでスタート!!
今回は、複雑な柄も作ることができる、ジャガード 織機で作ります。
以前から知り合いだった、機屋さんに相談に行ったところ、オリジナル柄を作るために必須なもの
を教えていただきました。
紋紙(もんがみ)といわれる、機械を制御するための指示図案を作らなければなりません。
(ちなみに、紋紙はパンチカードとも呼ばれたりするそうです。)
なんでも、その”紋紙”とやらは、1枚、2枚と数えます。
「・・・糸のことなのに、1枚、2枚!?ってどういうことですか?!」
話を聞いていても、わからないワードが多すぎることと、そもそも根本的な原理が全くわかっていないため、質問ぜめにしてしまい機屋さんは、ただただ苦笑。(笑)
とにかくよくわからないから、その紋紙を作ってくださる会社に突撃!
色々な専門用語を解説しながら、丁寧に教えてくださいました。
気づけば、あっという間に1時間半、、、質問攻めですみませんでした。(苦笑)
こんなふうに穴が空いている紋紙で、織機に指示を出します。
糸1本に対し、1枚の紋紙で指令を出します。なので、リピートする希望の柄の大きさの範囲が大きければ大きいほど、当然指令を出す糸の本数も増えます。私が今回お願いした紋紙の枚数は608枚になりました。
今でこそ、この穴は機械で開けているそうですが、
昔は何百枚にもなる紋紙の1枚1枚を全て手作業で開けていたということだから驚きです。
まさしく職人技!
そして実際に工場を見ました!!
織機の上の方にこんな風につけられまています↓
この紋紙の下で、ザックザックと生地が織られていくわけです。
私たちは、こんな風に生産現場へ足を運ぶことを常に心がけています。
実際に目にすることで、
どんな技術で作られているのか、何が大変なのか、こだわりは何か、
などをお聞きして勉強させていただいています。
ちなみに、現在はコンピュータ化によって、電子ジャガード という
データでの紋紙のやりとりが多くなっているそうですよ♪
そんなこんなで、色々と紆余曲折をしましたが、図案を考え出しました!
紋紙が完成すると、次はジャガード 織機に読み込ませ、データを元にして指定の糸をかけて機屋さんが生地に仕上げてくれます。
そして、そして、ついに完成した第一弾のジャガード 織機での生地がこちら↓
今回の柄は肉厚な6重ガーゼにし、幾何学な柄ながら手描き感のあるデザインを目指しました。
ちなみに渦のある愛知県西尾市一色近辺の三河湾の海辺からイメージしてます。
「魚、波、波の流れ」を表現しました。
また、すぐ隣の吉良町や幡豆には海のすぐ隣に山もあり、その風景も大好きなので山も盛り込んで、
自然もりもりなテキスタイルにしてみました^^
こちらの生地は、秋冬物のアイテムでの登場予定です♪どんな形になるか自分たちでもワクワクしてます。
他にも、ジャガード ニット生地なども同時進行で企画中です。渦の新しいデザインの展開にご期待ください!