「使える豆知識」媒染って何?? 媒染は、草木染めに必須の工程です。

渦の商品の中によく出てくる言葉。
「媒染(ばいせん)」↓

よくご質問をいただくので、
本日は【媒染って何??】について
お話したいと思います。

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そもそも、まず「染めるということを化学的に考えると、次の3つが重要です。

 1.染料を繊維に物理的、化学的な力で結合させる。

 2.繊維を洗ってもこすっても染料が落ちない、日光に当たっても変色しない。

 3.目的の色が着色される。

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これら染色の条件を満たすために、
植物の原料から染色するのは、ちょっと大変なんです。
(化学染料と植物染料の違いはこちら

いろんな染色方法がありますが、
代表的な「煮出して染める」という草木染めで説明していきます。

簡単にいうと
【媒染】していないと、植物から作った染色液に布を浸しても
ただ色が繊維に乗っかっている状態です。

つまり、上記の染色3つの条件を満たすために、
草木染めでは媒染を行うんです。

イオンだの分子だの難しいことが関係してくるのですが、
そこは割愛しますね。

下の写真はザクロ染め。
20分煮出して染めて、白色からマスタード色に!!
一見染まっているようですが、
この状態では洗うと、色がほとんど落ちてしまうんです。↓


ようは、生地に色が乗っているだけ、、、

そこで【媒染】を行うことで、
繊維と色を結びつけてあげる効果、化学変化が生まれるのです!!

じゃあ、具体的に【媒染】って何をするの??

答えは、煮出した上の写真の状態の生地を、金属に触れさせる。

植物の色素に鉄・アルミニウム・銅などの金属のイオンを結びつけるんです!!
すると、植物の色素は鮮やかな色を発色したり、水で洗っても落ちない物質に変化します。

つまりは、植物の色素をしみこませた繊維に
金属イオンを含む液(媒染液)につけると、
植物の色素が、繊維の上で発色し、しっかりと結びつく、ということです。

不思議ですよね〜♪

これが【媒染】の原理です!!

よって、【媒染】とは、
金属系の物質を含んだ媒染液に浸すことになります。

もちろん媒染処理をしなくても草木染めをできるものもあります。
が、媒染することで、布に染めた色素の「色止め効果」や、
化学反応による「発色効果」が得られるということなんです。

染める色は、媒染液の種類や濃度、染液に浸す時間でも変わりますよ♪

これがまた奥が深くて、トライ&エラーの繰り返しの日々です。

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[媒染液の主な種類]

  • アルミ媒染液
  • 銅媒染液
  • 鉄媒染液
  • チタン媒染液

漬物などに使われる「みょうばん」は、とってもよく使います。
色味を変えずにしっかり定着しますよ。

他にも、錆びた鉄釘と酢、水をポリバケツに入れて、鉄媒染液も作ります。
鉄媒染は黒っぽい色やグレーがかった色に変化します。

(下の写真はザクロ染を鉄媒染しました。
左が媒染前、右が鉄媒染後、
マスタードカラーがグレーがかります。)↓

そんな植物の染料を、
しっかりと繊維に定着させ、発色して色味を作るのが【媒染】なんです。
やはり草木染めは手間がかかりますが、その色味のために頑張ってます♪

この「草木染め大全」はとってもオススメの本です。
おそらく、草木染めをするプロの染め屋さんも持っている方が多いのではないでしょうか。

長年蓄積されたデータで、草木染めの媒染を辞書のように使えてオススメです。

渦の商品に出てくる【媒染】と言う言葉。
この記事を読んで見ていただけると
「なるほど」と思っていただけるのではないでしょうか。

以上、【媒染って何??】のお話でした。

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